イタリア、ナポリの南に位置するベスビオス火山。
その麓で栄えた街ポンペイ。
ローマの喧騒を離れ、明媚な保養地という趣で
ワインやオリーブオイルの生産、交易品で賑わい、
街は潤っていたそうです。
そのポンペイが、大噴火したベスビオス火山の
火砕流で、紀元後1世紀直前に、街ごと埋まって
しまったのは、いつ何処でで習ったかは忘れ
ましたが、子供の頃から記憶に存在しました。
オトナになって、イタリアの旅に出た頃、団体の
ツアーでは、ローマ観光と共に、必ずセットに
なっていたオプショナルがポンペイツアー
であったと記憶。
一度はわざわざナポリに数泊までして、何故か
泊まったホテルで、テレビで放映していた
リドリースコット監督『グラデュエーター』を
見たせいか、気分モリモリでポンペイの遺跡へ
向かった思い出が蘇ります。
あれからン十年経ち、発掘調査は粛々進み、
どうやら相当量の発掘品が出土したようで、
それが東京にやって来たのは、このコロナで
海外に行けない私たちには嬉しい事。
そしてこの発掘から判ることは、予期せぬ自然
災害から見える人間の在り様。
これは災害考古学と呼ばれるジャンルで、
そこから学ぶ事も多そう。
入館は予約制ですが、価値ありな展覧会です。
唯一噴火前のベスビオス火山が描かれた壁画とか。
お供は葡萄の実をまとった酒の神デュオニソスが描かれています。
こちらはため息モノのカメオグラス