『瑠璃いろ空のかはたれにわすれなぐさの
花咲かばまた過ぎし夜のはかなき恋も忍ぶべし』
大正時代に活躍した詩人、北原白秋の詠んだ
『わすれなぐさ』の詩です。
神楽坂にも旧居跡が残る白秋ですが、西洋からの
小説に多く登場するこの花の事を知って、詠んで
みたのでしょうか。
ロマンチシズムの代表とも思える花は、意外にも
小さく、摘んで花瓶に飾るというより、路傍の花
として道端に咲くままに愛でるという方が、
向いている程の可憐さ。
それゆえか、代わりにグリーティングカードや
ポーセリンの絵柄、装身具のモチーフに多くを
見る様に思います。
小さな青い花のみを摘んで、繋げた様なヴィク
トリアンのリヴィエールのネックレスは
イギリスから。
シルバーにブルーペーストを使い、極丁寧に
クラスプまで同じスタイルにセットしています。
手に持つと、意外なほどに重みを感じる、
この時代ならではの確かな造りが楽しめる逸品。
これもまた、新着の更新にて。