ショッキング!by Elsa Schiaparelli

今回の旅で唯一のお楽しみは、パリで開催中の
エルサ・スキャパレリ回顧展『Shockilng!』に
行くこと。

1950年代に一旦は閉じられましたが、2013年
ブランドが再興されたことで、再びの注目
されたが故の展覧会の様です。

実用主義のシャネルとは対極、最もライバルと
言われ、ショッキングピンクを生み出し、
ファンタジー溢れた創造性にサルバトール・
ダリ、ジャン・コクトー、ジャコメッティ等、
数多の芸術家と親交した中から生み出された
アートの様なドレス類は、奇妙奇天烈なれども、
時代の後押しか一世風靡。

今回の展覧会は、彼女が世に出るきっかけと
なった、だまし絵(トロンプルイユ)ニット
から始まり、エレガントの極みのオート
クチュールのドレス類は勿論、香水、ボタン、
コスチュームジュエリー等の展示も多く紹介
されていました。

日本で紹介されているスキャパレリのアクセ
サリーは、多くが後の時代にライセンスで生産
されたアメリカ製ですが、やはりパリのヴァン
ドーム広場パリに店が在り、オートクチュール
のドレス類と共に出されていた頃の品は一線を
画す多くの作品が存在し、それらが飾られていて
興味を惹きます。

ド派手ピンクを生み出し、エレガントからアート
と呼べる奇抜なデザインを服で表現しつつ 駆け
抜けた、20世紀の女性実業家の一人の、美しい
功績です。