お洒落の本質(素材と異素材)

長く装身具を扱ってきて、気付いたこと。

どれだけ材質が良く、手間をかけた仕立ての
美しい服でもそれだけでは装いは完成しない、
何かが足りない感があるのは事実。

それは、一つの素材…布だけの組み合わせでは
絶対に完成しない世界なのかもしれません。

柔らかいモノに固いモノ、布と金属、マットに
対峙する艶感あるもの…異質な素材との組み
合わせがあるからこそ、不思議と互いが刺激
し合い、気付いたら全体が格上げされてしまう
様に思います。

違う素材、モノとの組み合わせがあってこそ、
完成される世界が、『装い』には存在します。

画像は昨日のマネキンに着けた、まるで襟の様な
ビーズ製ネックレス。

もっとシンプルな、マット素材の黒トップスに
合わせてみました。

黒いビーズと共に煌めく、ふんわりオーロラ
加工されたブラウンのビーズを複雑に組み
込んで、編み上げて仕上げている様にも見える
美しさが、何も着けないでいるよりずっと
着ける人を美しく映えさせます。