桜並木

買い付けの合間、ロンドンをふらふら歩いていて、
いきなり目の前に現れた、満開の桜並木。

勿論だーれも見ていないから、店長の独占貸し切り。

いよいよ滞在最終日も迫り、お腹も満腹の筈なのに、
既に思考バカになっている店長は、予算が尽き
なければ永遠に食べ続けている『わんこそば』かも
しれません。

滞在も後半になってくると、疲労から姿勢は悪いまま、
目は品物を探すため、ずつと下向きのまま闊歩。

上を見上げる余裕すら生まれません。

美しい満開のピンクの花は、そんな店長を笑って
見下ろしているよう。

「下ばかり見ていないで、上を見て!」そんな声が
ふいに耳に届きました。