コロナが始まって数年、多くの心慰められる
ものに出逢いましたが、本もその一つ。
仏文学者鹿島茂氏と、立命館アジア太平洋大学
学長出川治明という両知識人対談によって出版
されたこの本も、人類が誕生して以降ウィルス
と共にある世界と、どう戦い、歴史を紡いで
きたかがよくわかる内容でした。
古くは14世紀のペスト流行。
次々と人が倒れて死んでいく過程で登場する
メメント・モリ(死を想え)という言葉は
そのまま装身具の世界にも形になって登場。
第一次世界大戦を実質終わらせたと考えられて
いるコロナの前のパンデミック、スペイン風邪。
人類の歴史は、感染症の歴史という事実。
『本当の21世紀は、コロナ以後から始まる』は
鹿島氏が文中語られていますが、言い得て妙と
考えさせられます。
置き換えて、コロナを超えて、新たに見えて
くるもの、感じるものが自分にもあるのか、
一寸期待。