抜け感

美しい黒真珠のロングネックレスをお持ち込みされ
着けこなしを相談されました。

10mm以上の『ピーコック』と呼ぶタヒチ産の黒い
真珠は、ロングにすると比較的重く見えがちです。

ファッションはほぼカジュアルなのに、高価な
印象のそのネックレスは、確かに着けると
やや重たげで、軽やかに見える使いこなしが
ないモノかという事でした。

同じ素材を使うと重なって、更に重くなります。

そこで選択したのは、ほんのりオーロラカラーの
ボヘミアンカットビーズのロングネックレス。

長さがあるので、1連から3連までバリエーション
豊かに使え、黒真珠とは対極にある透明感とカット
とオーロラの煌めきが、少し気を抜いたこなれた感、
『抜け感』を感じさせ、半信半疑でお勧めした
店長も、あまりの相性の良さにビックリでした。

素材自体派手では無く、決して主役にはなり得ない
のですが、重厚味のある品に添える事で、俄然
全体の雰囲気を上げてくれるもの。

いわば、名脇役がいるからこそ、主役が引き立ち、
舞台やドラマ全体が引き締まる。

アクセサリーにもそんなモノが確かに存在して
いるのです。

チェーンで造られた着け襟タイプのネックレス。中央に
更にブローチを足して、顔回りを華やかに!