フランス文学者の鹿島茂氏のエッセイに、1887年
フランスで突如として四つ葉のクローバーが流行
したというモノがあります。
何がそうさせたのか、その要因は語られては
いませんが、パリのモードの中で、特に装身具…
ネックレス、ペンダント、ブローチ、ネクタイ
ピン、ブレスレットetc…に至るまで、全ての物に
四つ葉がモチーフで使われたのだとか。
4つの葉がそれぞれ『名声、愛、富、健康』という
煩悩に満ちた欲望を表現するのは良しとして、
1887年はそれほどに幸せを約束してくれるものに
夢中になる『何か』があったのかもしれません。
画像はそんなフランスのマザー
製作された年号は分りませんが、1887年の可能性
無きにしも非ずな、マザーオブパール製、手彫り
四つ葉ブローチ。
中心には煌めくサフィレットがセットされ、
茎には極小のパールが3つ。
デザイン性、あしらいの美しさに、一寸感動すら
覚えます。
こちらも明後日22日(金)更新の一つ。