2024初春映画

話題を呼んでいる映画『哀れなるものたち』を
見に映画館へ。

監督ヨルゴス・ランティモスは、前作の『女王
陛下のお気に入り』が面白かったのと、今最も
脂がのる女優のエマ・ストーンの演技を見たく
スクリーンにて鑑賞決定。

館内席は9割以上埋まっているという、盛況ぶり。

女性が主役の内容ゆえにか、一人女子鑑賞率が
特に高し。

内容は、これから鑑賞される予定の方も居られる
でしょうから省きますが、好き嫌いの分かれる
映画の様に思います。

時代背景は19世紀後半、ヴィクトリア時代辺り
でしょうか?

それに原作者と監督のパラレルワールドが
合わさる映像。

くどさ満点のインテリアや衣装は、ヴィクトリ
アンに、現代風な味付けをされて登場。

天才外科医の悪魔的(?)所業と思われる、
上半身と下半身が違う不思議な動物達は、
実はヴィクトリア時代のはく製には時折見る、
ゲテモノ嗜好と分かれば、なかなか興味深い
内容です。

身体は成人、脳内3歳児程度の主人公ベラが、
少しずつ成長し、言葉を覚え、分別を知り、
知性を蓄え成長していく過程を、エマ・
ストーンが全身全霊で演じています。

うーん…この過程、この映像、昔どこかで
見た様な…と、頭を叩いて思い出したのは、
同じく幻想文学を映像化した南米コロンビア
出身の小説家、ガルシア・マルケスが書いた
『エレンディラ』の映画と重なった事を思い
出します。