話題を呼んでいる映画『哀れなるものたち』を
見に映画館へ。
監督ヨルゴス・ランティモスは、前作の『女王
陛下のお気に入り』が面白かったのと、今最も
脂がのる女優のエマ・ストーンの演技を見たく
スクリーンにて鑑賞決定。
館内席は9割以上埋まっているという、盛況ぶり。
女性が主役の内容ゆえにか、一人女子鑑賞率が
特に高し。
内容は、これから鑑賞される予定の方も居られる
でしょうから省きますが、好き嫌いの分かれる
映画の様に思います。
時代背景は19世紀後半、ヴィクトリア時代辺り
でしょうか?
それに原作者と監督のパラレルワールドが
合わさる映像。
くどさ満点のインテリアや衣装は、ヴィクトリ
アンに、現代風な味付けをされて登場。
天才外科医の悪魔的(?)所業と思われる、
上半身と下半身が違う不思議な動物達は、
実はヴィクトリア時代のはく製には時折見る、
ゲテモノ嗜好と分かれば、なかなか興味深い
内容です。
身体は成人、脳内3歳児程度の主人公ベラが、
少しずつ成長し、言葉を覚え、分別を知り、
知性を蓄え成長していく過程を、エマ・
ストーンが全身全霊で演じています。
うーん…この過程、この映像、昔どこかで
見た様な…と、頭を叩いて思い出したのは、
同じく幻想文学を映像化した南米コロンビア
出身の小説家、ガルシア・マルケスが書いた
『エレンディラ』の映画と重なった事を思い
出します。