きっといつか

田舎の買い付け先、たっぷり時間をかけたので、
気付いたら日が暮れていた…なんてことも多々。

滞在先に駆け足で戻る途中、広場を通ったら、
西洋の街ではよくある、古い教会がそびえて
いました。

大きな都市なら、美しくライトアップもされるで
しょうが、大した産業も無い田舎町では、それも
叶わない事。

夜8時なのに、広場にはもうほとんど誰も居らず、
薄闇の中でそびえ立つ教会のシルエットは、一寸
怖くて、子供の頃に遊び過ぎて日が暮れて、
慌てて家路についた記憶を呼び起こさせます。

でもいつの日か、この仕事を辞めた時、こんな
夕暮れのイギリスの風景を楽しんだんだ…
という淡い想い出が、きっと楽しく思い
出されるのかも…という想いが迫り、急ぎ足を
止めて、この画を収めた次第です。