輝くクリスタル

20世紀中頃の、今的にいうならヴィンテージの
時代のファッション誌には、多くの広告で
溢れていて、一寸した資料になる程です。

ユニークなのは、スーパーブランドの高級宝飾
店も、クリスタルを使ったコスチュームジュエ
リーの広告も、同じ誌面で横並びに掲載されて
いるところ。

パッと見には、どれが本物でどれがフェイクの
素材かは、脇に添えられた極小さな値段等の
文字を読まない限り、分かりません。

でも、コスチュームジュエリーだからと、
広告デザインに手を抜いているわけでは無く
一流宝飾店のそれと比較しても、遜色のない
出来栄え。

要は「貴方を輝かせる為の品は沢山在って、
予算次第で、どちらでもお好みをお選び頂く
事が可能です」という事なのでしょうか?

クリスチャンディオールのアクセサリーを
生産していたKRAMER(クレイマー)の、
60年代のヴォーグ誌にあるこの広告も、
『ファイアー&アイス』というキャッチ
コピーと共に、キラリと輝くパリュールを
纏った品のある雰囲気が、素材を超えた
高級感を感じさせてくれます。