花底蛇

花の下には、恐ろしい蛇が隠れている…。

花底蛇(かていのじゃ)と呼ばれる、中国
故事で、美しいモノの陰には、実は恐しい
モノ事が潜んでいるという例え。

西欧では、アダムとイブが暮らす楽園で、
イブをそそのかして、禁断のリンゴを食べ
させてしまう邪悪な悪魔の化身の蛇。

とかく怖い存在として汚名を着せられた
蛇ですが、ヴィクトリアン時代には人気
復活。

絡み合ったりウネウネしたり、多くの
デザインで装身具が存在します。

画像は1920年頃のチェコスロバキア製。

花と同色ブルーのサテンガラスチューブに
金属の蛇がクルクルと巻き付いたバングル
タイプのブレスレット。

細いチューブガラスの上に絡みつきながら
円のバングルを永遠に回り進む蛇。

ある種の縁起物です。