朝虹話

今日東京の空には、美しい虹がかかったそう。

何度目かのコロナ蔓延による自粛で、心が
固くなり、段々視界が色無き世界へと変わり
行くような気分の中、引き留めようと、虹が
出現したのかも?

それを教えて下さったのは、今日最初に店に
訪れた妙齢のご婦人。

ネックレスは冠婚葬祭用に、真珠を3本しか
持たないというその方が、自粛明けに
なったら友人達と開くという食事会に着けて
行くという、色モノのネックレスをお探し
との事でした。

商品をお選び頂く間の30分、二人で貪る様に
喋る、しゃべる、喋る…。

その方によると、お洒落もそうですが、会話
力も訓練していないと、衰えるのはアッと
いう間だとか。

虹の話から、お天気、コロナ、野菜の値段や
住まいに関するあれやこれや…二人で「もう
話し残した事、無いよね⁉」という程に
喋り倒して、お見送り。

会話とは、終わった時に相互の心が軽く
なった様な気になるのが最高と、頑なに
信じる店長ですが、この会話の後は
気持ちも心もフワフワ。

まるでずっとカラカラの砂漠を歩いた
果てに、ようやく見つけた美しい水辺に
飛び込んで、ジュワーっと体に水気が
満ちて行くような、心の中が虹色に
染まった気分です。