少しずつ、サヨウナラ

『商う』事の宿命は、永遠に手元には留まら
ない事。

寄せては、サヨナラしていく、波の様な運命。

加工があったため、売約済みなれど、一寸だけ
手元にあったこのブレスも然り。

多分こんなピースは、今後一生の時間の中で
出逢う事は無いでしょう。

一瞬でも、入手出来ていた幸福を味わいつつ、
記憶のアルバムに仕舞い込みます。