今回更新の中にも在る19世紀後半~20世紀初頭の
シルバー&マルカジットの製品達。
透いた細い銀のラインに、最小サイズ直径1mm
以下というマルカジットを一粒一粒、丁寧に
爪止めする作業。
画像のマルカジットの数だけで、ブローチは119
ピース、ブレスレットは一コマに50ピース
(総計300ピース)。
機械を使わない当時、どれだけの人力が使われて
出来上がるまでに何時間かかったのかに、非常に
興味を持ちます。
そしてそこに在ったであろう搾取や幼い職人達の
環境を考えると、胸が痛みます(マルカジット
製造は主に子供が留めていた説有)。
フェアトレード、エシカル、サスティナブル、
SDGs…そんな言葉や意識から最も遠かった
時代に生み出されたこれら。
何も語らず、静かに冷たい輝きで、100年という
時を超えても尚、私達を魅了させます。