印象イヤリング

1920年代は生活スタイルが大きく変化した時代。

それまで大事とされた、自然である事、純粋な
所から大きく離れ、人工的なものを積極的に
楽しむスタイルに変化し始めます。

工業化が進み、人工的に量産されたモノに
価値を見出し始めた時代。

 

それまでは女性一人での外出なんぞはご法度
でしたが、化粧をして、自らの希望で外へと
出始め、自己表現する為に化粧を始めた
女性達が、気軽に着けられる装身具として
重宝した中に、こうしたシルバー&ペースト
の品があった事は事実でしょう。

それまでは天然石の陰に隠れる様に、
フェイク素材という括りで使われていた
ガラスや樹脂素材が、もっとも先鋭的な
素材としてフロントに登場します。

画像のイヤリングのモチーフはリボンの様
ですが、それまでのロマンチックな印象の
可憐な結び目を持つリボンとは違う、
キリリとシャープな感じが、時代を映して
名残を見せています。