ビーズ・グラデーション

マザーオブパールビーズのネックレスは、球形タイプが
最も多いのですが、洒落て見えるのは画像のナツメ型や
コイン型。

まん丸の球形タイプは、母貝の部分をサイコロ状に
カットして、洗濯機の様な攪拌機に詰め込んで
グルグル回すと、貝同士がぶつかり合って、角が取れ
丸くなっていくため、意外に簡単。

故にとMother(母)という名から、中世から20世紀に
かけて、ロザリオのビーズにも多用されていました。

ですが、ナツメ型の場合、形状から全てハンドカット。

その手間は、球形よりは倍以上の時間がかかった事と
思います。

そうしてカットしたビーズに穴を開け、大きさを目視で
順に並べて通して仕上げたネックレスをグラデーション
と呼びますが、これは全て人間が目視しながら順番を
付けて並べて仕立てるもの。

母なる海の天然素材の贈り物。

自然の造形と、人の手間がコラボレーションして生み
出された、最上の装身具の一つと信じています。