お帰りなさいブーケ

昨日、帰国後初のショップ再開。

ぼや~ぁと時差ぼけ残る頭と視界の中に、ふわりと
飛び込んで来たブーケ。

お客様から「無事お帰りなさい!」と渡された
紫陽花の花束に、びっくり嬉しい感動でした。

鮮やかなブルーバイオレットの色が、ハートに
じんわりと沁み込み、何だかやっと日本に帰って
来たんだ…の実感が。

3月のまさかのフライト前日ドタキャンからこっち
いつ日本を出られるのか、まるでパスポートを手に
抱えたまま、ずっと飛行機の周りをグルグルと走り
回っていた様な心境だったことに気付きました。

イギリスも、トランジットで立ち寄ったベルギーも
既に経済を回そうとマスク撤廃、あらゆる規制解除。

勿論コロナの報道はニュースでも流れますが、
ワクチン、治療法も確立した今は恐るるに足りず!
な心境で、経済を回すとともに、人と人とが触れ
合う様な付き合いが叶わなかった、この二年間を
必死で埋めようとしている様に感じました。

帰りのイギリスの空港ラウンジで、やっとマトモな
ご飯らしいご飯と、イギリス料理の想い出にコテージ
パイを詰め込む店長の横にいた、見知らぬアメリカ人
(と思う)からふいに「君は何処に帰るの?僕は
アメリカなんだけど、フライトがドタキャンで…云々」
と暫しのお喋り。

こんな気軽な会話すらままならなかったつい一年前を
思い出し、人間的な時間が戻るイギリス最後の想い出
の刻に、花を添えられた気分でした。