まだまだマザー

いつも海外での買い付けで、何かに呼ばれた
かのように出逢うモノが1点あると、以前の
ブログに書いた記憶がありますが、今回の
『特別な出逢い』は画像の品でしょうか。

最近マイブーム的にマザー・オブ・パール製
素材に夢中ですが、その母貝をパンジーの
花型に彫刻し、金の細やかなミル打ちのある
フレームでどっしり全体を囲み、金飾りの
あるロイヤルブルーエナメル。

そして宝石はたった一粒、花芯にセット
したブルーサファイアが飾られている、
時代はエドワーディアン(20世紀初頭)
の品。

パンジーはフランス語の『思い・考え』等を
表すpenséeが語源で、やや首をもたげて咲く
花の咲き具合から付けられた名称の様です。

花種としてはとても強いようで、まだ寒い
早春の冷たい風の中でも咲く姿を、花壇で
見かけるので、薄い花びらで可憐に見えても
実は強い生命力を持つことを感じる花。

花言葉は全体では『私を想って』ですが、
ブルーヴァイオレット色のパンジーは
『思慮深い』。

誰か恋しい人を想って、誰かから愛しいと
告白を受けて、この珠玉の品を受け取った
人は、胸にそっと下げたのでしょうか。

そんな素敵な想いも込め、次の方にバトンが
叶えば…と共に、この品を入手する時に
起きた、一寸可笑しなエピソードを、ご縁を
紡ぐ方と店長で、共有出来たら幸いです。