貴方の宝箱

~お知らせ~ 26、27日は定休となります。

アクセサリーばかりを販売していて、着けない時に
きちんとしまえる『箱』なんて、考えたことも
無かった店長。

今回お客様に、そんな『箱』を頼まれ右往左往。

高額品になると、銀製の美しいものもある位ですから
それこそ箱も星の数並みに存在。

歴史ドラマや映画に登場する宝石箱を、ピタピタと
頭を叩きつつ思い出して、幾つかの条件を自分の
中で組み立ててみました。

箱には金属製の物をしまうので、箱の素材が硬いと、
万が一ぶつかり合った時に傷をつけかねないので、
素材は柔らかな内張布のあるウッドか革製で
あること。

そこそこの数が収まり、蓋はきちんと閉まり、
出来れば離れない様になっていること。

僅かでも洒落た飾りが付いていれば尚良し。

そんな条件下で出逢ったのは、画像の革製箱。

おそらくイタリア辺りで製作された物でしょうか?

分厚い革は、既に経年の味わい要所に付いていて、
アンティークを収めるにはもってこい。

金の唐草模様も洒落ていて、それでいてハンディ
サイズというのも気に入りました。

ブローチをしまう事限定ということで、この箱に
フェルトをカットして入れ、ブローチを留めて
収めれば、開けた時に一目瞭然。

この箱と出逢った場所はイギリスでも古から
有名な保養地。

多くの社交が日毎に繰り広げられた場所ですから
この箱にも、かつてはそうした先で着けられる
装身具達がしまわれ、シーズン毎に鞄に収められ、
持ち主と共に社交地を転々としたのかも。

恐る恐るお客様に報告したところ、想像していた
通りの品!とのお墨付きを頂き、晴れて次なる
御方の元へバトン。

メデタシ、メデタシな箱噺でした。