小さいちゃん

~お知らせ~31日、1日は定休となります。

ヴィクトリアン後半から20世紀初頭に造られた
ミニミニサイズのブローチに人気が集中。

当時は『レースピン』『ビューティーピン』等と
呼ばれていたようです。

小さく軽く、薄手の夏のファブリックでも
布に負荷をかけずに、場合によっては2~3個
アレンジしつつ重ね付けにて、使えます。

一辺3センチにも満たない画像のこれらは
真鍮メタルのチェコスロバキア製。

型でガチャンと打ち抜いて、あとはメッキ、
石留めするだけのラクチン製法…なわけでは
なく、実はベースメタルや1個1個の石枠は
全て別々に造りこみ、丁寧に一つずつ溶接して
形にしています。

何処かの溶接にゆがみが出れば、実は総崩れの
バランスの悪い出来にもなるので、そこは
注意深く仕上げ検品含め、厳しく管理されて
造られた事と思われます。

賃金安の日本の現状が叫ばれていますが、
当時(20世紀初頭)までは、それこそ安い労働代で
働かされていたのでしょうか?

でも当時の資料を読むと(場所にもよりますが)
実はこれらの製品を輸出して、得られた外貨で、
街への娯楽施設建設やインフラを整わせ、投資
惜しみなく、労働者への厚生にも尽力したことが
分かっています。

豊かな生活環境があるからこそ、美しいものが
誕生するというルールは、昔から変わらない
様です。