制服ジュエル

先日崩御されたイギリス君主エリザベス女王。

まるで我が国の如く、延々お葬式の様子も
生中継で放映され、一寸ビックリでしたが、
その分ロイヤルの喪服の装いがたっぷり観察
出来た機会でした。

プリンセスからクイーンへ、駆け上った
94年もの長い長い道は、大変なモノ
であったと拝察しますが、紹介される報道
番組の中での、多くの今昔画像では、いつも
首元に真珠のネックレスを飾られていた事が
印象的。

それはまるで制服の様に、1連から3連までの
バリエーションを身に着けて、民衆の前で
微笑んでいる姿を見れば、やっぱり気になら
ないワケが無いのがオンナゴコロ。

君主が着ける宝石類が、いかに一般に影響を
及ぼしたかは、ヴィンテージのパール製品を
見れば良く分かるモノ。

下の画像は1950年頃のぎりぎりプリンセス
時代のエリザベス。

清楚なイブニングドレスに、やや小さめの
グラデーションの2連パールネックレスを
着けています。

その下の画像は、まさに同時代の養殖真珠の
同じく2連ネックレス。

1957年イギリス、バーミンガム製の刻印
がある、ホワイトゴールドに小さなダイヤが
セットされたクラスプが、当時の流行
スタイルを物語っています。

当時真珠の主流はもう天然ではなく、日本の
アコヤ養殖真珠であったようです。

現代と違い、ややクリームがかったホワイト
カラーの真珠は、ナチュラルな色味で目立ち
過ぎること無く、着ける人の品格を優しく
上げてくれます。