旅の話…ポタジェ

フランス、パリのいつもの滞在先は、
パリにしては珍しくも、再開発地区ゆえ
整った中地上を走るトラムの駅からは
徒歩5分で、地下鉄と違い地下に降りる
必要もなく、完全バリアフリーの便利な
地区。

先日訪れた際、駅への道すがら、最後に
来た2年半前と何処かが違う事に気付き
ました。

発見したのはトラムの走る線路際に、
小さな小さなポタジェ(畑)が誕生して
いたこと。

物価高騰への抵抗か、ご近所の方が開拓
したポタジェには、まだ青いトマトが沢山
実っていました。

そんな小さな畑でも、時々盗みを働く
輩がいるとかで、畑の持ち主さん、畑の
作物に名札を付けているのだとか。

どう見ても、子供が書いた字の小さな
名札で、カトリーヌという名前のトマトや
ジュリエットという名前のキュウリが
下がっていて、可愛い様子から、盗むのを
やめて貰おうという作戦。

ジワリと来ている光熱費から生活物資の
価格上昇。

そういえば、パリの地下鉄は不正乗車が
多い事でも有名ですが、今回はその不正を
チェックするためのゲリラ監察人が
あちこちに居て、いつも紙のチケットを
無造作にポケットに入れている店長、
まさぐったら使用済みが5枚も出て来て
「どれが今日のだっけ⁉」と大騒ぎ。

万が一不正乗車となり様モノなら、罰金
50ユーロが待っているため、大焦り。

結局5枚チケット全てチェックしてもらい、
一枚にO.K.の表示が出てホッ。