春告げの花

ヴィクトリアンの頃、ようやく出回り始めた
写真を見ると、女性のほとんどは昼間の
トップスはスタンドカラーで首元を隠して
いて、そこには定番の様に小ブローチが
飾られています。

髪は下ろしたままという事は無く、束ねて
結い上げたヘアスタイルで、それは頭を
小さく見せ、スタンドカラーは、より一層
首を細く華奢に見せたことでしょう。

そして華奢さを目立たせる為の装身具は、
やはり小さな物だったのかもしれません。

写真はヴィクトリアン後期からエドワー
ディアンにかけて造られた、500円玉より
小さなサイズのブローチ。

リースの形は魔除け、青い花は勿忘草で、
花言葉は『真実の愛』『私を忘れないで』
は有名ですが、もう一つ西洋では、冬の
後に開花する花ゆえ、春の訪れを告げる花
と言われます。

一歩一歩、春が近づいている感のある
ここ数日。

ゆっくり冬への別れを惜しみましょう。