ブレスノルール

ブレスレットをお探しになる方との会話で
一番重要な点は、自分自身で装着する事が
出来るかどうか。 

確かに、外出しようとしている時点で、
装身具は最後の仕上げ。

迫るタイムリミットの中、パッパとワン
タッチに着ける事が出来る事が最重要と
なると、ブレスレットはその形状タイプ
にもよりますが、ハードルが高い場合が
多いかもしれないアイテムです。

20世紀初頭の頃までは、装身具を着ける
女性はある程度の階級以上で、つまりは
そこに服やヘアスタイルを仕上げてくれる
専属のメイドさんが居てこそ、成り得る
事柄から考えると、ブレスレットも腕を
上げていればスルリと嵌め込んでくれる
のを待つだけで良かったのかもしれません。

20世紀初頭の第一次世界大戦後、男性の
労働力が足りず、女性達がその一旦を担う
様になり、階級に関係無く、身支度を自分
自信で整え、装身具も自分で着ける事が
当たり前になって来る辺りから、留金の
タイプも変わって来たような様な気が
します。

腕に掛けて、引っ掛ける所にパーツを
入れて留め込む、中折れタイプのブレス
レットも、自分で着け易いタイプの
代表格。

画像は次回更新予定の、1960年代の
アメリカトリファリの中折れ式の留金
ブレスレットですが、腕に着けると、
何処が留め金かすぐには判らなくなる
辺り、高品質な造りである事が分ります。