真珠の旅路

~お知らせ~ 26、27日は定休です。

ジョージアンジュエリーという本の真珠の項に、
古代の人はアコヤ貝が天に向かって開き、露の
雫を受け止めて、それが真珠になると考えて
いたのだとか。

何ともロマンチックな解釈です。

それが徐々に解明されるにあたり、地中海、紅海、
ペルシャ湾、スリランカ近海のアコヤ貝の中で
偶然取り込んだ異物に何層にも真珠層が重なる
事で誕生したものという事実が明らかに。

インド洋で採れる、天然シードパールは、特に
ジョージアン時代には欠かせない装飾品となり
手作業で開けられた穴に、白馬の尻尾の毛を
通し束ねられ、あらゆる女性達を美しく魅せる
為に多種の装身具が造られた様です。

白人独得の白い陶器の様な肌を、より美しく
魅せる為、真珠は大小問わず、大いに役に
立ったことと思います。

『美白』が基準だった時代、仕上げに小麦粉を
振りかけたり、純白のレース、シルクで身を
覆ったり、パラソル刺したり…。

とかく人間の美に求める為の努力は、凄まじい
話の積み上げです。