涼色緑

エアコンか、扇風機でやり過ごすか、迷う事が
増えてきた、うっとうしい日々。

夏の暑さが苦手な店長は、ともかく目から
入るモノでも何でも、涼しい気分になるなら
積極取入中。

コップに滴る水滴の流れですら、愛おしく思え
ます。

耳元で揺れる、ロスレーのカットビーズも、
フランスらしい複雑な緑色で涼を感じさせ中。

この緑はフランスでは『ヴェール・アンピール』
(皇帝の緑)と呼ばれる色に近く、ナポレオン
統治下に流行した色と言われますが、では
フランス発の緑?と思いきや、実はイギリスが
オリジナル。

18世紀初頭にスコットランドで生まれた、
新古典主義のスタイルを確立した建築家
であり、インテリアデザイナーでもあった
ロバート・アダム。

彼が発案した、この緑を使ったインテリアが
大流行。

後にフランスに渡って、ナポレオンも気に入り、
政務室等の内装に取り入れられた色でもある様
です。

嫁と姑の間柄の如くの関係が続く、お隣同士の
フランス&イギリス。

こと芸術系に至っては、良い意味で刺激しあう
仲だった様です。