マベパールはルースで買うと意外に安価なもの
ですが、どういう宝石に仕立てるかで、美的な
モノへ昇格するか、そうでも無いかが分かれる
素材かもしれません。
出逢ったリングはアール・デコの頃のプラチナ
仕立て。
イギリス滞在最終日、全てのパッキンを
終えても尚、買い付けに向かった店長の前に、
フワリと妖精の様に現れたマベパールのリング。
ぐるりと取り巻かれたダイヤモンドが魅力的で
一寸歪なオールドカットは、どうやったら
キチンとこの真円シェイプの中に留められる
ものかと、一寸感動。
小さなワザがあるからこそ、魅力的に見える
という、アンティークの醍醐味の一つかもしれ
ません。