ファッション映画

ファッション全般が主役となる映画というと、
『プラダを着た悪魔』や、テレビドラマですが
『Sex and The City』辺りが有名で、中には
一つのブランドに区切ってとなると、やはり
『シャネル』や『サンローラン』フランス勢に
軍配が。

そんな中で一寸異色な出来の、先日見た封切り
直後の『House Of Gucci』においては、
1980年代コテコテのファッションを楽しめる
という意味では秀逸。

ストーリーは、『グッチ』という世界的有名
ブランドを背負う一族に絡む、事実を絡めた
ミステリーというか、お家騒動のドラマで、
一歩間違うと日本のテレビドラマ『家政婦は
見た!』になる所。

でもそこは監督、世界のリドリースコット。

俳優陣はレディ・ガガ筆頭に綺羅星の豪華さ
故に、てんこ盛りな内容。

リアルにこの時代、海外のコスチューム
ジュエリーの会社に勤務して、品物を
扱っていた店長は『懐かしい!あった、
あった!こーゆーの!』と心の中で絶叫。

マニアックな映像の造り込みでは有名な
スコット監督ですから、登場する意匠は
勿論、インテリア、車や音楽に至るまで、
80年代そのまんま。

今亡きジョージ・マイケル87年リリースの
『Faith』が流れる結婚式のシーンでは、
その懐かしさと、歌詞の内容とシーンの
皮肉さに、思わず拍手。

この手の映画は、初回はストーリーを追う
のに夢中なのですが、次にはファッションや
造作を楽しめる故にもう一度拝観なるかも。