春の花、チューリップを見かけると思い出す
子供の頃に読んだ童話アンデルセン『親指姫』。
それゆえか、チューリップの花を見かけると、
つい花の奥まで覗き込み、誰かいないか探して
しまう妙な癖があります。
お話は、チューリップの花にすっぽり収まる
親指サイズの小さな女の子『親指姫』が、
多くを旅し、様々な動物の力を借りて、
自分にピッタリのパートナーに出会うまで
という内容で、今的に言うなら、婚活物語
…って所でしょうか。
最初はカエルに見初められ誘拐される(物騒)
ものの脱走、多くの生き物たちと出逢いつつ、
最後の最後、待った甲斐があったね…の如く
シンデレラ的エンディング。
お話が書かれたのはヴィクトリアン初期の頃。
状況は過酷でも、その時その時でしっかりと
考え行動する姫に、生き方を模索する女性の
新しい姿を見ます。