God Save the Queen

『敬愛』という言葉が、世界で最も当てはまる人の
一人でもあったエリザベス二世が96歳で崩御された
というニュースと、イギリスの友人から知らせが
飛び込んで来た早朝。

人はいつか、この現世から去る宿命ですが、
この女王だけは、あと10年でも20年でも生き続けて
欲しかったというのが、イギリス王国国歌の
『God save the Queen』の歌詞にある‐Long live
our noble Queen‐にもある様に、誰の胸にも
共通する想いでは…と思います。

女王が公務、プライベートで報道される多くの
映像の中、必ず寄り添うように首元や胸元に
着けられていた宝石類は、女王の笑顔と共に
セットの様に張り付いていたスタイル。

特に戦時下で華やかに装えない時であっても、
必ず細いパールのチョーカーを着けていらしたのが
印象的でした。

これはまさに女性の制服的宝石かと考えた程で
それは今の時代にも通用する永遠の方程式かも
しれません。

宝石で身を飾ることは、己と共に、相手をも敬う事
という意義を教えてくれた人物の一人であったと
思います。

もう豪華な宝石を着ける事も無くなったイギリスの
礎の女王。

昨日午後、天は代わりとなる二重の虹をバッキン
ガム宮殿の空に届けたようです。

どうか安らかに、そして心からのご冥福を祈ります。