パワーの樹

休みの日の、カンカン照りの夏日の日曜日の
午後に出掛けた、誰も知らないパワスポ探検。

ググっていたら突如地図上に現れた、1本杉
という表示に惹かれ、行ってみたら畑と
田んぼの中に、ポツン…というよりドスンと
佇む立派な杉。

樹齢軽く300年以上。

この地に寄ったある行脚僧が、行脚を留め、
この地に留まり周囲を開墾開拓し、沃野
(良い土の野)へと変えたとあり、僧が
亡くなった後に、慕った村人がこの場所に
杉を植えたと書かれていました。

つまりは墓標?な美しく生い茂り、しっかり
した佇まいは、今も開拓した地を護るかの
如く根を張っている様。

開拓されたとはいえ、今も殆ど人家すら無い
人里からは離れた場所に佇む樹。

周囲に舞う様に飛ぶ蜻蛉と、夕方近くになると
鳴き始めるヒグラシゼミの、少し悲し気な
鳴き声と、杉の葉擦れの音だけが辺りに響き、
夏の1シーンを彩ってくれました。