鮮やかな、採れたて野菜の葉部分を切り取って、
台座にはめ込んだ様なリングは、イギリス製
アーツ&クラフト期のモノと思われます。
アーツ&クラフトは、19世紀後半にイギリスで
始まる、反産業革命的大量生産製品に対する、
ハンドメイドに拘った、工芸作品に近い概念の
元で造られた、主にジュエリーに見られます。
リングの中央の緑石はクリソプレーズ。
古代エジプト、ギリシャ、ローマ時代には、
よく装飾品に使われ、新約聖書にも登場する
カルセドニーグループの中では、最も人気の
高い石で、心の安定と優雅さをもたらすそう。
甲高のカットは、当時の角砂糖から名付け
られたシュガーローフカットで、台座の装飾
にはシルバーにラフカットの小さなダイヤ
モンドがチラチラ。
そして、指回りの部分はイエローゴールド。
控えめな印象ですが、沸き上がる様な力強さを
感じるのは、おそらくデザインから仕上げ迄、
一人の職人が造り上げるという、アーツ&
クラフトの概念が入り込んでいるからかも
しれません。
オリジナルボックス入り、というオマケも
良しなるリングです。