新作映画

この冬に封切られる映画で、期待大なのは
リドリー・スコット監督の『ナポレオン』。

フランス革命に成功したものの、革命後に
起きた混迷期に、実力でのし上がった
軍人出身の王様。

権力者がクルクル変わる恐怖政治の元、
フランスはもうガタガタ崩れ。

そこに登場した若き軍人ナポレオンが展開
させる現代にも通じる戦争下の戦術。

自身が皇帝になってから整える法律
(ナポレオン法典)は、今もフランスから
欧州で大切にされる、基礎的な人権含めた
決まり事。

軍人で成り上がりで、ガチガチの愛妻家
かと思えば後半は浮気しまくり、皇帝に
登りつめたら、やっぱり世襲にしたくて
妻を取り換えるちゃっかりさ。

最後は島流しになって、毒殺された
(毒薬死が定説)という哀れな最後。

欲望に忠実に生き抜いた一人の男を、
巨匠リドリー・スコット監督はどう描く
のか。

エジプト、ロシア、ウォータールー等、
戦争シーンに人間ドラマの駆け引き。

一日3時間しか寝ないと、やり抜け
なかった荒廃した国土を治めつつ、
他国との戦争を行った、軍人上がりの
波乱万丈の男の一生を2時間38分に
詰め込んだ大作。

因みに、ハンパないスケールという戦闘
シーンはよくあるCGは使わず、全て
エキストラを使いこなしたとか。

唯一残念なのは、フランス語では無い事
位でしょうか。