ウルウルのジョージアン

~お知らせ~ 26日、27日は定休となります。

本当に久々、19世紀初頭のジョージアン時代の
ガーネットのリングと出逢ったのは、店長に
しては珍しくロンドンが雨の日。

かつてイギリスの辞書編集者でもあった学者は、
指輪の事を『女性の指や豚の鼻に嵌めるリング
とは、拘束し、服従させるための円形器具』と
ユーモアたっぷりに表現したとか。

座高の低い、指に落ちた花びらの様に、優しく
沿う様なクラスタータイプ。

細目シャンクには細やかな花の彫刻が見られ、
『服従の円形器具』には思えない、可憐なる
愛らしさに満ちています。

この時代、指輪はとにかく重ね着け。

指は10本もある故、さぞやリングを着ける為の
チョイスが楽しかったことと思います。

重ね着けが当たり前の当時、ゆえに1個は意外に
小さめが主流。

邪魔にならないビジュアルは、野に咲く小さく
可憐な花を思わせます。